2006年の作品でミニアルバムになっています。バンドスタイルであり、これまでの作風にアメリカのネイティヴな
音楽、カントリー、ファンクなどの要素が加わり、より独特なスタイルになっています。バンドスタイルになるとトーキングヘッズを連想してしまいます。ファンクのビートを取り入れるところも似ていますし、学生バンドのようなイメージも似ていますが、曲調は違います。
1. Fucked For Life
2. Two Sheep Asleep
3. magine It
4. Likeness Of Uncles
5. Two Young Sheeps
6. Darkened Car
7. Katy At The Mall, Pts. 1 & 2
作曲の仕方がそもそも独特で、クラシックやジャズの教養もありながらのロック、ファンクなどのニューウェイヴ的な感覚、それにヒップホップも通過している事で、ニューウェイヴには無い感覚があります。それだけでも独特のものになりますが、アメリカならではのジャズ理論も突き詰めたクラシックの教養。これらを混じり合わせ、そして露骨に表現する様は他に類を見ません。
前例があるとしたらフランクザッパですが、あそこまで癖はありません。売れようという商売根性がないだけ好きな発想で創作していて、インディーズならではの環境は、本来こういう人材を世に送り出すべきであり、メジャーを刺激していくべきでありますが、最近のインディーズも結構売れないと困るようなところもあって、なかなか刺激的な作品も少なくなっています。ここまでの才能も育ってきていないという現状もあるでしょう。それだけに価値のある
音楽だと思います。
Fucked For Life