2009年のアルバムです。最初の頃はDavid Longstrethのソロプロジェクトのような感じもありましたが、前作あたりからバンドとしての表現になっています。今作ではよりロック色が強くなりポップでさらに分かりやすくなっています。様々な
音楽 性を内包している事に変わりありませんが、ロックバンドとして表現する事により敷居はかなり低くなっています。
1. CANNIBAL RESOURCE
2. TEMECULA SUNRISE
3. THE BRIDE
4. STILLNESS IS THE MOVE
5. TWO DOVES
6. USEFUL CHAMBER
7. NO INTENTION
8. REMADE HORIZON
9. FLUORESCENT HALF DOME
曲の作りはやはり変ではありますがロックカテゴリーとしては有りであります。ロックとしての引き出しも多い事が分かります。ツェッペリンのようなトラッドフォークとロックの融合、ファンクとロックの融合、そこにフランクザッパのような構成力が出てきて不思議なロック作品になっています。かっこよくまとめようと思えば出来るはずなのに、そこは天の邪鬼な性格が出てきます。
二人の女性メンバーAmber CoffmanとAngel Deradoorianのボーカルも重要な役割となっています。マニアックな世界ではありますが、それだけに玄人好みであり、ビュークやデヴィッドバーンに認められるようになっていきます。ダンスミュージックやデジタルミュージックばかりが氾濫する世の中に咲いた一輪のケシの花。ロックがまだ活きていた頃を思い出させてくれるエネルギーに満ちています。昔のロックファンは訳がわからなくても黙ってじっと理解しようと耳を傾けていました。それが最近では表現者の方から聴き手に好かれようとしてレベルを下げてまでも売れる曲を提供するのが当たり前になっていますから、こうした、ついてこれるかい的な
音楽 は聴いていて爽快な気分になります。
CANNIBAL RESOURCE
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