2010年の作品です。EP盤でビニール盤でしかリリースされていませんが、彼らの
音楽性がより完成度を高めた作品になっています。陰のあるフォークソングを突き詰めていったらダウンテンポなアシッドハウス的なアレンジに行き着き、フォークとテクノのより親密なつながりに発展しています。フォークトロニカとしての完成度も高めていると言えます。
1. Dance Of The Peacock Phantom
2. White On White
3. ABC
アコースティック楽器の使い方もフォークソングをイメージさせながらも、フォークソングらしからぬ精密なアレンジになっていて、デジタル、サンプリングの音源の比重も多くなっています。それなのに彼らの世界観はより明確になってきて広がっています。これまでは明るくないけど悲壮感がない感じでした。それがよりダークになっています。悲壮感は人によっては感じるかもしれません。
アシッドフォークのドープな感じが彼らの
音楽性をより鮮明にしたと思います。テクノ的な手法もやり方によって、こんなにも効果的な化学反応を引き出す事が出来るというお手本です。もはやフォークソングには聴こえないかもしれませんが、かといってテクノだとも言い切れない世界観。それこそがFredrikの
音楽の特徴だと思います。
Dance Of The Peacock Phantom