2015年の作品です。ミニアルバムですが、現在までの最新作になっています。アレンジは普通の楽器での生演奏に電子音が使われているものですが、彼女の個性が活かされるようになっています。最初の作品にあったイントネーションのつけ方の絶妙さが蘇っています。別の人にプロデュースされた作品では、この絶妙のイントネーションが失われていて平凡なものになっていました。
1. Rolling
2. Hidden Waters
3. Rolling Interlude
4. Cold Summer
5. Gold Melt
6. Strangers
キンクスのカバーStrangers以外はオリジナル曲です。ポップな内容ですが、絶妙なイントネーションに絶妙な音圧を施す事で非凡さが伝わってきますし、彼女の歌も活かされてきます。自分の個性や特徴を一番把握しているのは自分であって、彼女にはそれを活かした表現力がありますから、下手にプロデュースされるより自分でやった方が良い結果となります。ただし強いプロダクションがバックアップしていないと販売力に影響するのは致し方ありません。
牙を失って大金を手に入れるのか、大金は掴めずとも心に響く
音楽を作り続けるのか、そういう選択肢が迫られるのが商業化した
音楽シーンにはあると思います。両方手に入れられるのが一番いいはずですが、両方手に入れられるのは、ほんの一握りの選ばれし者のみです。本当に
音楽が好きなら後者を選ぶ人生も有りだと思います。余計な思惑が入らない純粋な
音楽は、それだけで光り輝いていくと信じています。
Rolling