2008年のアルバムです。日常の就寝前後をコンセプトにした作品です。コンセプトがわかり易いので、いつもの手法が明確に機能しています。日常の音をサンプリングしたり、いびきや寝息などをモチーフにしたり、誰にでも訪れる日常を
音楽 として表現する事でシンプルでありながらも情景が目に浮かぶ内容になっています。
1. The Bathtime Beat
2. Your Snore
3. The Bedtime Beatbox
4. Make Believe Melody
5. Maboroshi Ondo
6. Marching To Sleep
7. Tiny Cinema
8. Goodnight Train
9. Make Believe Melody #2
10. Oyasumi
夫婦ならではの共通言語もあるでしょう。就寝と言うテーマでも夫婦ならではの気づきがユーモラスに表現されています。寝息、いびき、歯ぎしりなど、人は寝ている間にも
音楽 を奏でているのです。あまりにも当たり前な事なので面と向かってテーマにされる事は少ないですし、本人はどういう風に自分が寝ているのか分かりませんが、夫婦ならお互いのその描写を表現出来るのです。
海外ではシリアスなテクノミュージックは多いですが、日本のテクノはユーモラスで笑える内容のものは結構あります。テクノポップが興った頃はシーケンサーも満足のいくものは高価だったりしていた事から、当初はシーケンス無しのヒューマンな手弾きシンセも多かったので、近未来的であっても、どこか人間臭さがあったのが日本のテクノポップでありました。なので、こうした手法は日本のお家芸なのです。アメリカから来たSeymourが、そうした部分に注目している事が彼らの特徴となっています。
The Bathtime Beat
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