2006年のアルバムです。ブレイクビーツ的なアレンジが増えてテクノっぽさも出てきましたが、生演奏の部分も多目で、フォークトロニカとしての手法を存分に活用しています。メインはやはりLisa Molinaroのヴィオラのようで、ヴィオラの演奏を活かすためのアレンジを練り込んでいる感じがします。だからと言って保守的になるような姿勢はありません。
1. Veraison
2. Mountaintops In Caves
3. Dusty Fluorescent / Wooden Shelves
4. Junesong
5. Cascade Locks
6. Skyscraper
7. Bering
8. Human Till Born
9. Sept With Smith
10. Manhattan '81
11. Mountain Cats
12. White Gymnasium
13. Axe & Red Sweater
14. Lightening & Butterflies
15. Hillside Monarch
16. Vérité
ドラムの生演奏をブレイクビーツにエディットして独自のグルーヴを作り出し、様々なバリエーションを試みています。それを完全な形で表現するのではなく、アイデアを発想の勢いのままにレコーディングして突き詰めない。だから短めの曲が沢山入っています。ファーストインスピレーションを大事にしているようです。
一つの曲を大事に練り込んでいけばもっと完成度の高い曲が作れるでしょうが、打ち込みで作る
音楽は練り込んでいけばそれだけ勢いが失われる危険性があります。初期衝動の勢いをキープした状態で終わった方が躍動的になるのです。それは現代
音楽的な発想であり、ジャズにおける即興性にも似ているものだと思います。生きた新鮮な
音楽を打ち込みでやるには一番いい状態だと思います。そんな
音楽です。
Veraison
Mountaintops In Caves
Dusty Fluorescent / Wooden Shelves
Cascade Locks
Bering
Human Till Born
Sept With Smith
Manhattan '81
Mountain Cats
White Gymnasium
Vérité
スポンサーサイト