

2011年のアルバムで現在までの最新作になります。ノイジーなギター、ドタバタうるさいドラム。オルタナを引きずっているようなところがありましたが、今回はシューゲイザーっぽいサウンドになっています。シンセサウンドもノイジーなものを選んだりしていますが、基本的な曲調は変わっていません。サウンドだけノイジーになっているだけです。
1. Slumber Verses
2. Ruins
3. Revival
4. Midcentury Motion
5. City Sleep
6. Violet
7. Summer Glass
8. Cascading
9. Time Draws On
10. Midnight Pass
11. Chimera
12. Palace Walk
情緒的な部分とロック的なノイジーなサウンドのバランスが良く、デジタルロックの良質な部類に入るのではないでしょうか。チェンバーな感じとノイジーサウンド、それってプログレッシヴロックが何十年も前にやってきたことですが、それにテクノ的な電子音が加わっているところがポストプログレになっています。歌がない分、演奏面がクローズアップされる効果により説得力のある
音楽になっています。
テクノに偏ることなく、クラシカルに偏ることなく、ロックに偏ることなく、バランスの良い構成になっていると思います。曲が短めなのでトゥーマッチな感じなりませんし、物足りなく感じさせない展開もしっかりあります。単なる即興的な
音楽ではなく、作られた
音楽を即興的に演奏するというジャズ的なバイタリティーをテクノロジーも踏まえて表現しているところが魅力だと思います。
Slumber Verses