

2003年のアルバムです。生演奏を主体として電子音やサンプリングを加えていくやり方に変化しています。早くも次世代的なフォークトロニカにシフトチェンジしているのです。というより、他のアーティストが彼らに影響されて様々なスタイルを生み出すようになったと言えます。それくらい早熟なグループだと思います。スウェーデンから世界に先駆けて時代を先取りしています。
1. Oak Player
2. Sponge Chorus
3. Crippled Tree
4. Edisto
5. Golden Twig
6. Long Bell
7. Root Tattoo
8. Switchboard Fog
アコースティック楽器の暖かな響き、アナログな響きを持った電子音が打ち込みではなくランダムに発音されていきます。ある程度作曲された生演奏に即興的に電子音が加えられていきます。ある意味ジャムセッションを聴かされているような感覚があります。曲として決められている部分もありますが、挿入音は即興的な感覚で加えられてものを編集して無駄のない感じに仕上げていると思います。
譜面通りに演奏する事を良しとするクラシック的な考え方と、何が生まれるか予測がつかない楽しみ方をするジャズ的な感覚を持ったフォークトロニカだと思います。だからマンネリな感じが無く、予定調和で終わらない生きた
音楽になっています。これこそが本来ロックが持っている初期衝動的なエネルギーを持った
音楽だと思います。たとえ穏やかな
音楽だとしても。
Crippled Tree