2014年のアルバムです。アンビエントな音源が多く、ドラム音源はあまり使われていませんが、ダンスビートとなっているエレクトロニカ。シーケンスパターンがブレイクビーツのようにダンサブルなのです。だから凝りまくった音源でもポップに聴こえ、アヴァンギャルドになる一歩手前に止まっているので、これだけ凝りまくっていてもレイヴシーンでは広く支持されています。
1. Gold Arc
2. Here Always
3. Drift
4. Winter Strobing
5. Softer
6. Pathways
7. 23-45
8. Key Embedded
9. Agen
10. LL2
サンプリング音源にしても原型のまま使われることが無く、リサンプリングされ、シンセ音源のように加工されています。つまり全て電子音のようでありながらも、シンセ音源では表現できないような輪郭を持った音源も存在しているのです。一般的にはサンプリング音源はメリハリを付けるために電子音とは異なる存在として使用されますが、サンプリング音源も電子音のように聴こえるように処理されていますから、この不思議な音の塊になっています。
最近のサンプラーには、シンセ音源をサンプリングしているものもあり、こうしたサウンドも珍しくありませんが、加工の仕方が半端ではないので、かなりアグレッシヴなエレクトロニカになっています。ある意味、現代
音楽の進化系のようですが、ダンサブルというカテゴリーである事から異端な
音楽に聴こえます。
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