2016年のアルバムで、現在までの最新作になります。これまでは少なかったドラムパターンが加わって、普通のレイヴなエレクトロになっています。音源も普通の電子音にサンプリングだと分かる音源を組み合わせているので、これまでの凝りまくったサウンドでは無くなっている印象があります。しかし、それでもこの混沌とした感じを作り出しているところが彼らの凄さなのでしょう。
1. Locq
2. Sonne
3. Dialler
4. Used 2 b
5. True Hold
6. Pixacao
7. Blade
8. Epsilon
9. The Opaque
10. Cache
11. Yyang
12. 51-61-6
普通にアシッドで普通にレイヴしているクラブ向けな内容になっています。これはこれで売れるようになるのでしょうが、これまでの個性的な部分が衰退しているようにも感じます。機材が変わったというのもあるかもしれません。編集処理が巧みになったとも言えるでしょう。それならそれで違う表現も出来ると思います。かなり凝った感じもありますが、これまで誰かが既にやっているような事の繰り返しになってしまっています。
ターゲットをクラブにピンポイントで向けられると、どうしてもこんな感じになってしまうのは仕方ないと思います。ダンサブルである事が何とか彼らをポップ媒体として認識させていましたから、そこを崩さないまでも、ドリルンベースのような古いスタイルを連発されてもトゥーマッチな感じがします。この辺がダンスミュージックの限界なのかもしれません。名称が変わってもさほど大きな変化が起こっていないのも現状のクラブシーンだと思います。
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