スイス出身のArnaud Sponarの一人プロジェクトGoodbye Ivanの2009年のファーストアルバムです。フォークトロニカのようにアコースティックな生演奏と電子音の組み合わせではありますが、曲自体はテクノ感がなく、ノスタルジックな歌なしのフォークソング、それが時折ジャズ的なアレンジになっていったりします。
1. Prospekt
2. Klippings
3. Expekt
4. Oktober
5. Kmas
6. Kreuzberg 963
7. Skypeiano
8. Poka
9. 10 O'Clock
10. Jonktion 1205
11. Barack
12. Take 1 / Take 2
テクノ感はないのですが、電子音、サンプリング音源などが織り交ぜられているのでフォークトロニカの異変種のような
音楽になっています。基本的には生演奏によるジャズのセッションのような展開になっています。クラシックやフォーク、民族
音楽、ロックなども許容したジャムセッション、そこに電子音などの音源も使われる、今一番進化したジャズとも言えるスタイルだと思います。
ジャズはマイルスの死をもって死んだとも言えます。それ以降全く進化しなくなったのです。それどころかそれまでのスタイルを極める事を良しとしてきました。ヒップホップとの融合まではしてきましたが、そこからアイデアが途絶えています。もしマイルスと違う形で進化し、現在も尚進化し続けるジャズがあるとしたら、こうしたスタイルがあったとしても不思議ではない、しかし、誰も思い浮かばなかったようなジャズであります。
Prospekt