2007年のアルバムで現在までの最新作になっています。サンプラーの使い方がより大胆になっていますが、歌も歌ようになっています。日本のインディーズ系のウィスパーボイスでありながら声を張るべきところではしっかり張っています。当初は歌に自信がなかったのかもしれませんが、インディーズ系くらいの歌なら歌えると確信したのでしょう。
1. The Last To Remain
2. I Forgot If We Dreamed
3. The Fog Of Memory
4. We Fucking Love You
5. Accountable
6. Did It Happen
7. Together & Lonely
8. Because I Can
サンプリングの並べ方がかなり大胆になっていて、空白の間が流れをさえぎるようなイントネーションとなっていますが、歌がある事でかろうじて
音楽 的な流れを維持しています。確信犯のように、乱雑に並べられたサンプリング音源をまとめるには歌が必要だと認識しての歌モノになっているようです。さすがに女性ボーカルですから悪くありません。声質がいいので弱めのボーカルでもいい味わいになっています。
普通に演奏すれば聴きやすくなるはずですが、滑らかさを無視したサンプリングエディットにより普通ではない状況になっています。意図的にアブストラクトな作風にすることで、複雑にテープのカットアップ作業を行ったような現代
音楽 になっています。これもサンプラーがあれば苦労せずとも作り出すことが出来ますが。
音楽 的に意図を表現する為にはそれなりに苦労する作業でありましょう。一人でこれだけの作業をこなすには相当な集中力が必要だと思います。
I Forgot If We Dreamed
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