イギリスのエレクトニカ・デュオSoulsaversの2003年のファーストアルバムです。Rich MachinとIan Glover二人で作られるトラックはエレクトロというよりマンチェスターサウンドのようなロックバンドスタイルになっています。ゲストで歌も入っていますが、90年代のサイケ感覚のあるデジタルロックを再現したようなスタイルになっています。
1. Cabin fever
2. Love
3. San Quentin Blues
4. Rumblefish
5. Down so low
6. Texas Taliban
7. Closer
8. Precious time
9. Blackout
ボーカルで参加しているJosh Hadenはアメリカ人で、気だるい歌い方はダウンテンポな曲調にあっています。インストの曲も、なぜ歌を入れないのかと不思議に思うほどバンドサウンドになっています。エレクトロサウンドも装飾的に使われているだけで、生演奏しているかのようなドラムとベースサウンド、本当はバンドでやりたかったのかと思わせるほど打ち込み感を感じさせません。
あえて打ち込み感を出すのがエレクトロだとすると、こちらは完全にロックであります。人が演奏出来る範囲で打ち込む、それが出来るのもサンプリングミュージックの進化であります。完全なジャストなタイミングで打ち込まない事でグルーヴも生まれます。それを完全に遂行する事でまるでバンドが生演奏しているかのようなサウンド、それの何が面白いのか、という疑問も出てきますが、聴いている方にとってはどうでもいい時代になっていて、好みかどうか、それが大事になっています。
Cabin fever