かなり複雑なエレクトリックなリズムにポップなメロディーをもった作品群です。しかし、彼らの創り出すメロディーは民族
音楽にしか聴こえません。エスニックインダストリアル
テクノという解釈が妥当かもしれません。しかも国籍不明なのです。まるで私SAMARQANDの
音楽性のようでもあります。実は私の方が彼らからインスパイアされている訳ですが、この退屈な
音楽シーンににおいて唯一の救いのような
音楽に聴こえるのです。
1. Acroyear
2. 777
3. Rae
4. Melve
5. Vose in
6. Fold4wrap5
7. Under Boac
8. Corc
9. Caliper remote
10. Arch carrier
11. Drane2
彼らは極めて発言の少ないアーティストなので、真摯に
音楽に向き合っていくしか、彼らの
音楽性を理解する方法がありません。一つのアルバムではなく、全てのアルバムを通していかないと見えてこない部分もあり、いくつかのアルバムを聴いていただく事をお勧めします。かなり無愛想な暗いの音楽展開ではありますが、見えてくるのはやはり無国籍な民族音楽です。
民族音楽というのは理論的に言うと土地に根ざした音楽性であり、独自のモードをもった音楽です。その多くはスウィング感をもっており、自然の何かを表現しているものが多いです。そう考えると身近な所ではジャズを連想いたします。という事は、モード音楽でスウィングしていて、即興性があり、柔軟に発展性のある音楽と捕らえる事が出来ます。創り手としては理想的な音楽なのです。それをエレクトリックな楽器を利用して表現しているオウテカはかなりの優れた音楽家ではないでしょうか。聴く側には難解な部分もありますが、未来のロックの可能性はこういう音楽にこそ秘められていると私は感じるのであります。
Corc
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