2015年のアルバムで現在までの最新作になります。Dave Gahanとのボーカル作品とは対照的に初の全曲インスト作品となっています。ドラム、ベース、ギター、オルガン、ピアノ、ストリングスは生演奏になっていて。映画
音楽でも聴いているような気分になってきます。歌がない分サザンロック色よりもロマンスありのアクション映画のサウントラの面持ちです。
1. DeLarge
2. Clay
3. Torrance
4. Dax
5. Joker
6. Hal
7. Mandrake
8. Ziegler
壮大なオーケストレーション、バンドスタイルにすらこだわらなくなっています。ラップトップで
音楽制作しているにもかかわらず、全く電子音が出てこない、不思議なデュオ、最初から歌を入れるつもりのない
音楽はヨーロッパの哀愁を感じさせながらもジャズ的。007っぽい映画に似合いそうな
音楽です。こういう曲に歌をつけられるようになれば相当なやり手だと思いますが、そこまでいかないなんか少しだけ物足りない感じがSoulsaversらしいところなのかもしれません。
新しい事は全くやらない、だけどいつも挑戦的な意気込みだけは感じさせてくれる、なんとも不思議な二人組。アルバムタイトルは映画監督に捧げられたものなのか、それにしては
音楽としてはちょっと違うなという印象もあります。歌は無くても、これまでの作品の中では一番退屈しない内容になっています。歌がない分映像を思い浮かべる事が出来る
音楽になっているからです。今後はこの路線でかっこいいロックを作れたらもう少し高い評価になると思います。
Full Album