ポーランドのバンドPchełkiの2014年の今のところ唯一のアルバムです。メンバーは女性ボーカル、フルートのMarta Rogalska、キーボード、プログラミングのPaweł Rychert、ベースのKrzysztof Rogalski 、パーカッションのDamian Kowalskiです。スタイルとしてはドラムンベース、ヒップホップ、ダブ、など時代のスタイルも吸収したハードフュージョンサウンドになっています。
1. Miksują Dziewki
2. Wianki
3. Uciekaj
4. Fado
5. Krystynka
6. Osty
7. Pekin
8. Wołaj
このバンド凄いところは生演奏出来る技術を持っているということころです。プログラミングされている部分もありますが、それに負けないくらいの演奏力も持っているのです。最近は演奏力があるバンドはヘヴィメタやオルタナ系が多く、フュージョンを演奏する若者が少なくなっています。しかもメロウなフュージョンではなく、エッジの勃ったハードフュージョンです。そのバリエーションでメロウな曲もありますが、かなりかっこいいフュージョンになっています。
アメリカではジャズ系は死に絶えていますが、北欧で、しかも白人の若いバンドがこうしたスタイルを選択するというのは奇跡と言えるでしょう。勿論昔のフュージョンとは訳が違います。ヒップホップもオルタナやグランジも経過してきたあらゆるスタイルを飲み込んだ上でのフュージョンの再構築に成っていますから、かなりかっこいいです。そして歌もちゃんとポップフォーマットで含まれている。私の好みから言えば完璧なバンドだと言えます。こんなバンドが世界中から山ほど出てきて欲しいと願うばかりです。次の作品も楽しみです。
Miksują Dziewki