ポーランドのアーティストMichał Jacaszekの2004年のファーストアルバムです。サンプラーを中心としたエレクトロニクスになっています。フレーズサンプリングを多用しているのでビッグビートを継承しているふしがあります。アコースティックな音源も含まれていますが、まだフォークトロニカは意識しておらず、ターンテーブルプレイのようなDJスタイルのビッグビートの再構築のような感じです。
1. Rzecz Tajemna (I)
2. Szum I Szelest
3. Rejs
4. Mikrodisco
5. Ucieczka
6. Grill W Zaczarowanym Lesie
7. Не'дведь
8. Lo-Fi Surfing
9. Wieczorynka
10. Wizyta
11. Wio!
12. Bajka 6
13. Duch Puszczy
14. Rzecz Tajemna (II)
ビッグビートもドラムンベースも、ブレイクビーツも後期はクラシック楽器をサンプリングした作風になっていきますが、その名残を引き継いでいるような感じです。ですから新しさは感じませんが、ポーランド語のイントネーションが新しい何かが始まったような予感を与えてくれます。ビッグビート特有のひょうきんさのあるポップ性。イギリスでは既に始まっているフォークトロニカとは異質なものになっています。
その後のフォークトロニカの進化から見れば、これもフォークトロニカの一種ですが、当時はそんな意識は無かったと思われます。当時の主流はエレクトロニクスでしたから、そこに違うアプローチを仕掛けたような感じの作風です。既存の手法ですが、いろいろと混ざり合っている事で独特な雰囲気になっています。一番の特徴はひょうきんな感じのポップさがあるという事で音源も含めて統一されています。
Rejs
Grill W Zaczarowanym Lesie
Lo-Fi Surfing
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