2011年のアルバムです。オーケストラ楽器のサンプリングを用いる手法は変わっていませんが、今回は映画
音楽 のような曲調になっています。アンビエントな独特の空気感の作り方はさらに鋭さを増しています。生楽器も演奏されていますが、単なるサンプリングミュージックの枠を遥かに超えた完成度の高さです。
1. Goldengrove
2. Dare-gale
3. Pod Światło
4. Evening Strains To Be Time's Vast
5. Seidene Stille
6. What Wind - Walks Up Above!
7. Even Not Within Seeing Of The Sun
8. As Each Tucked String Tells
9. Windhover
ヨーロッパ独特の哀愁のある雰囲気。そのメランコリックさを崩すことなく、エレクトロニクスとしての鋭利さも研ぎ澄まされ、さらなる高みに登っています。例えば、これがサウンドトラックになったとしたら、映像よりも
音楽 が気になって、映画の内容はおぼろげになってしまうのではないか、それほど
音楽 だけで完結出来る説得力を持っています。そういう意味では映画
音楽 のようでありながら、映画
音楽 には向かない
音楽 かもしれません。
コヤニスカッツィのようなサイレントムーヴィーなら映像に深みを与えてくれる音楽になりうるかもしれません。そういう意味では現代音楽としての最新形なのかもしれません。カットアップミュージック、コンクリートミュージックをさらに推し進めた音楽。それは手法や理論を問う必要のないくらい音楽として完成されたものになっています。情緒性を損なわない現代音楽という事では誰も到達したことのないレベルまで達しています。名盤です。
Goldengrove
VIDEO
Dare-gale
VIDEO Pod Światło
VIDEO Evening Strains To Be Time's Vast
VIDEO Seidene Stille
VIDEO What Wind - Walks Up Above!
VIDEO Even Not Within Seeing Of The Sun
VIDEO As Each Tucked String Tells
VIDEO Windhover
VIDEO
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