2015年のアルバムで現在までの最新作になります。もうジャケットからして80年代しています。今回はゲストは入れずに完全に二人だけで制作されています。曲調も全て80年代のポストパンクなヒット性のある短めの曲ばかりで、ある意味パロディのような雰囲気すらします。しかし所々で90年代以降でなければ思いつかないようなアレンジが顔を出すところはJeremy Warmsleyの遊び心が抑えきれなかったようです。
1. Bad Love
2. You're Gone
3. Sleepwalking
4. Beautiful
5. Horizon
6. Run Away
7. Angela
8. Drive Past My House
9. If You Hate Me
10. Everlasting
11. Keep Up
90年代に登場するオルタナバンドがもしもソリッドなロックにこだわらず、ポップな曲も手頃に作れたとしたら、偏らない才能を持ったソングライターだっら、そういう内容なのだと思います。80年代をイメージさせながら、その次の世代の感覚で作る事で古臭くない雰囲気を作れているのだと思います。80年代ポップスの欠点は、未熟なデジタルサウンドの多用だったと思います。その欠点を補って今でも聴けるようなサウンドになっています。
現在の環境で作れば当たり前の事ですが音は良くなります。しかし80年代のあのチンケなサウンドも再現する事は可能ですが、それをやらないところが80年代の良さだけを浮き彫りにする事に成功しています。完全に再現するのではなく、Jeremy Warmsleyの感性のフィルターをちゃんと通しているところが良い結果になっていると思います。ある意味それほど80年代にはこだわっていないのでしょう。あの頃にはまだ生まれていない訳だし、温故知新と言うベタな表現になりますが、未来を向いた素敵なポップスになっていると思います。
Bad Love
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