96年のアルバムです。だいぶポップな曲調になってきました。特に女性ボーカルのEmiliana Torriniがゲスト参加している7-up Daysなどはフォークロックしています。作曲能力が向上したというか、コード進行などの工夫の進歩が垣間見えます。基本はフォークロックなのでしょうが、90年代らしい時代の音も含んでいるところがユニークな仕上がりになっています。
1. Dusty Couch
2. 7-up Days
3. Fever
4. Broken Watch
5. Ghost Of Me
6. La Luna E Bianca
7. Sack The Organist
8. Farm Song
9. Surf
10. My Life Underwater
基本は生演奏で構成されていますが、時折サンプリングループのようなパートが出てきます。それも録音時のノイズなどをサンプリングしているので、違和感はありません。同じ空気感を持っているのです。自宅で録音しているような宅録感満載のローファイな感じ、歌もデカイ声が出せないのか、出ないのか分かりませんが、ドラムの音がこれだけ出せるのだからデカイ声で歌えるはずですが、腹式呼吸しなくても通用する歌い方もロックの特権です。
アイスランドからは結構な強者が出てきていますが、彼らもその一つだと思います。
音楽 シーンは世界標準と同じだと思いますが、独特の進化を果たしていると思います。人と同じじゃないといけないという現代的な強迫観念が薄いのでしょう。これこそロックの本質であるべきです。つまり今の世界標準の
音楽 にロックは存在していない事になります。インディーズにこそ、その希望が見出せるのですが、最近はインディーズでも個性的なミュージシャンを見つけるのが難しくなっているのも現状です。
Full Album
VIDEO