2009年の作品です。このプロジェクトでの方向性が定まったようで、曲調自体も
サイケデリックな内容になっています。マンチェスターサウンドのような90年代タイプの
サイケデリックサウンドになっています。ポップな曲もあり、Noah LennoxとLaetitia Sadierがゲストボーカルとして参加しています。
1. The Light That Failed
2. An Orchid
3. Walkabout
4. Criminals
5. Attic Lights
6. Shelia
7. Quick Canal
8. My Halo
9. Kid Klimax
10. Washington School
11. Logos
アコースティック楽器の使用頻度も増えてきて、前作のような
音楽ソフトに頼った作りだけではなく、スタジオで生演奏したバンドサウンドが中心になっています。それを
音楽ソフトに取り込んでループさせたりもしていますが、その曲を演奏してる素材なので違和感がありません。Deerhunter自体シューゲイザー的なので、90年代初期のブリティッシュロックの影響が強いと思います。
このプロジェクトでの手法も手馴れてきて、方向性も定まってきたので、余裕も生まれているのか、その分曲に集中して曲を作ることを楽しんでいるようにも感じますし、アイデアに富んだ内容になっています。後期フリッパーズギターみたいなスマートさも持った
サイケデリックになっています。どちらにしても90年代色が色濃いですが、90年代に作られていたものよりも熟れているところがポイントだと思います。
The Light That Failed