2007年のアルバムです。フォルクローレの要素を秘めて世界的にも通用するポップな作品に仕上げています。世界を視野に入れ出したのでしょう。ブラジルにおけるトロピカリアのような雰囲気になっています。デジタル楽器も使っていますが、生演奏なのでテクノ感は薄めです。チリにおける良質なヒネクレポップです。
1. Esgrima
2. Gracia
3. Celosía
4. 357
5. No Te Mueras Tanto
6. A La Vista
7. 8tema
8. Samoriseva
9. Hungría
10. Hebra Prima
シーケンスはありませんが、リズムボックス的な打ち込みはあります。しかし、チリにおいてはかなりのベテランが集まっているようで、生演奏が基本です。DAWも使うようになっていますが、編集的な使い方です。チリの
音楽性にこだわらなくなった感じがします。レゲエやブリットポップ、テクノの要素もあるかもしれませんが、西洋の
音楽と地元の
音楽を融合させるというトロピカリアの精神性に似ています。
チリでもフォルクローレだけではありませんから、チリの特徴も残しつつ世界に通用する
音楽を確立させて、世界的にもヒットを飛ばして欲しいと思います。トロピカリアは渋谷系的なセンスもありましたが、彼にも似た感じがします。しかも現在進行形のミュージシャンですから、トロピカリアよりも進化した感覚を持っています。かなり期待したいアーティストです。
Full Album