2014年の作品です。完全なアンビエント作品になっていて、43分の曲1曲のみになっています。森を表現するあまり、森そのものの音を録音してきたもの、街の雑踏を録音したものを利用しながらも、これまでは楽器を重ねて
音楽的に仕上げてきましたが、その楽器の部分を極力省いてそのものの音で作品として仕上げようと試まれています。
1. Soil Steps
フィールドレコーディングはスペインで収集されており、昆虫や動物などの音を中心に集められた音を編集してわずかな楽器の音を加えることで
音楽として成り立たせています。まるでその場所にいるような気分にさせてくれるように配慮されたバーチャル感、それはこれまでもやってきましたが、楽器の使用が少ない、というより今回はゲストがいませんので、彼が一人でラップトップに詰め込んだ音で構成されています。
風景画のような
音楽を作りたいのかもしれませんが、
音楽にすることにより、それは立体的であり、時間軸も持った風景になっています。風景の
動画という概念とも違うと思います。最終的に
音楽として完成されるように心配りがされています。そこが彼の凄いところです。
音楽は素人ですから、みたいな言い訳をしていないところが素晴らしいのです。音楽専門でやっている人間も見習わなければならないと思います。
Soil Steps
Soil Steps - promo film - Oak Editions from Oak Editions on Vimeo.
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