フィンランドのミュージシャンHannu Karjalainenの一人プロジェクトHannuの2006年のファーストアルバムです。エレクトロニカなサウンドですが、ドラムレスなアンビエントのスタイルの中にしっかりとした表情を持った構成が施されています。サウンドスケープな雰囲気に近いですが、もっと具体的な
音楽になっています。
1. Sumu
2. Haapavesi
3 . Metsä
4. Worms In My Piano
5. Lyhty
6. Ikuisuus
7. Suruista Suurin
8. Winter Song
9. Välisoitto
10. Uusi Aamu
11. Junassa
時にはジャズ的なエレクトロになりますので、アンビエント作品を作ろうとはしていないと思います。アコースティックな楽器も登場しますから北欧風フォークトロニカとして、あまりこだわらずに自由に
音楽を作っているのだと思います。サンプリングループもありますが、ミニマルとも違います。もっと写実的なのです。一言で語るなら架空のサウンドトラックという意味合いで聴くのも一考かと思います。
サウンドスケッチというジャンルがあるとしたら、そうなのかもしれません。風景の一つ一つのモチーフを音にして、フレーズにして配列する。そこには北欧の寒冷な地に生き抜く人の息吹が感じられると思います。明快なテーマと映像を思い浮かばせる事のできるアンビエント、環境
音楽という表現が適切かもしれません。
Sumu