チェコのバンドBratři Orffovéの2005年のファーストアルバムです。メンバーはギターとボーカルのIvánekGajdoš、トランペットのLibor Martinik、キーボードのLenkaKorousová、ドラムのFrantišekŠkrla、ベースのBřetislavKoláček、シンセサイザー担当のPetr Dula、ギターのLukášNovotný、キーボードのDavid Strakaと大所帯です。バンド名は英語的に訳すとオルフ・ブラザーズとなっています。
1. Na Hadím Ocase
2. Pátek
3. Sova
4. Vláček Do Bingriwingri
5. Vzduchem
6. Bingriwingri
7. Nevypínám
8. Krnovská
9. Odcizení
10. Moře
11. Onyta Almyim
歌がチェコ語なので新鮮な感じがありますが、やっている事は80年代や90年代のブリティッシュロックの影響が色濃くあります。チェコの民族的なフォークソングもベースにあるようですが、ほぼ90年代全般の
音楽を自分達流に取り入れています。ですからダウンテンポなグラウンドビートがあったり、ネオアコもありますし、オルタナな感じの曲もあります。元共産国でも一般的なロックは入っていたみたいで、中国でも一通りのロックをコピー出来るミュージシャンはいます。
今や世界的にも共通する流行ってあると思いますが、そうじゃなくて、一昔前のスタイルを自分達流に取り入れて、自分流のスタイルを作ろうとしている意欲を感じさせてくれます。アメリカやイギリスのバンドが忘れかけているものを、こうした国々のバンドが改めて提示してくれると、いかに今、どれほどつまらない
音楽が蔓延しているかが分かります。膠着している現在の
音楽シーンに風穴を開けてくくれるのは、先進国ではない国から出てくるのかもしれません。
Na Hadím Ocase