2015年の作品です。アンビエント系のコンクリートミュージックになっています。何とか
音楽的であろうとしていましたが、行き着く先は抽象的な表現となっていきました。もはや
音楽に対して遠慮をしなくなったことの現れです。前作で掴みかけていた信号的な
音楽をさらに発展させてきました。ある意味自在に
音楽を操れるようになってきたのでしょう。
1. Headspincrawl
2. When Face Was Face
3. Waltz In Clay
4. Whirlbrainpoolin
5. Bum Finger Notes
6. Darnskullgreyness
現代
音楽を使ったサウンドトラックも珍しくありません。彼にとっては架空の映画
音楽のように、抽象的故に映像が浮かんでくるような表現が出来るようになってきました。それは音楽的であろうとする事にこだわらなくなってきたからで、どこかでタブーだと思っていた事からブレイクスルー出来たから得られた表現を手に入れたと思います。
現代音楽と言っても最近出来た音楽ではありません。長い歴史を持っています。既存の音楽だと言ってしまってもいいくらい、多くの人達がやり尽くしてきた事をなぞりながらも、やっとその呪縛から抜け出して自分が表現したいものを純粋に見つめていく事で、こうでなければならないという呪縛から解放されたと思います。これからが楽しみになってきました。
Headspincrawl