2007年のアルバムです。フォークブルース路線を更に進化させた内容になっています。まるでTracy Chapmanのような、テンションコードも使ったモダンなフォークブルースになっています。生演奏の空気感も大事にしていますが、デジタル処理したクールな雰囲気も大事にしています。単なる懐古主義ではなく、現在進行形の洗練されたスタイルを身につけています。
1. Trouble's What You're In
2. This Is The Thing
3. If Only
4. Blueberry Pancakes
5. Get Your Share
6. Under The Same Stars
7. So Many Roads
8. Make It Good
9. Little Blue Mailbox
ルーツミュージックの泥臭さも残しつつ洗練されたサウンドに仕上げるというのは、相当センスが求められるものですが、その課題はクリアしています。何度も同じ言葉を繰り返すところがブルース的ですが、それをループしているような感覚にしているのでヒップな雰囲気を作り出しています。アコースティック楽器だけにこだわらず、エレクトリック楽器、中にはシンセっぽい音も入っていたりしますので、レイドバック志向とは違った姿勢を持っています。
リズムの作り方もクールでかっこいいです。これでヒット曲でも作ればメジャーシーンに殴り込みをかけられます。ルーツミュージックは今でも根強い人気がありますし、それを近代的に洗練されたスタイルに磨いていますので、若い人にも受け入れ易いと思います。ロックやテクノ、フュージョンなどをこなしてきた人が作ったからこそ、そしてその人が何の制約も無い強い意志を持って作っているからこその格好良い
音楽 になっています。
Trouble's What You're In
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