2015年のアルバムです。バンド演奏になっていますが、プログラミングも重要なパートになっています。その上でのさらなるプログレな曲作りになっています。ジョンアンダーソン風がツボに入ったのか、より壮大なスケール感のある作品になっています。でもこの人の歌い方は本来レイデイヴィスなので、レイデイヴィスがプログレしているような感じになっていて面白いです。
1. Shrug
2. Crying Shame
3. Oblivion
4. Dear Ghost
5. Absence
6. Serene
7. Ten Gorgeous Blocks
8.Mercy
自主制作でダウンロード販売でリリースされていましたので、自分でも売れるような内容でない事は承知の上でやりたい事をやっています。曲自体はプログレなスタンスになっていますが、デジタル処理はテクノ感覚なところがあって、かなり斬新な内容になっています。ただ、そこまで分かってもらうには時間がかかるような内容なので、聴いてすぐ食いつくようなポップ作法は取り払っています。そこが自主制作ならではの覚悟になっています。
売れる為にはやりたい事を歪曲しなければならない事がほとんどでしょう。プロとしてはお金を稼ぐ事も必要になってくるのでしょうがありませんが、アーティストとしてのプロ意識を持つならば、やりたい事を追求するのが使命でもあり、売れる事よりも良い作品を残す事が天命でもあると思います。その為に自主制作という選択が最近は多くなっています。自主制作はかなり負担でもあり、リスクが多くなりますが、作品として残せるなら後は時の判断に任せるしかありません。好みが分かれる内容ですから、評価される日が来るかはわかりませんが、現在進行形なプログレファンの私には好みな作品です。
Shrug