2004年の作品です。インディーズでは契約がさほどタイトではないので、一人のアーティストが複数のレーベルからリリースすることがありますが、多作でないと出来ない事ですし、コラボレートも多い彼はかなりの作品を連続でリリースしています。今回はアンビエントな内容になっています。
1. Archer
2. Clouds As Edges (Edit)
3. Diaphanous (Edit)
4. Campestral (Version 2)
5. Furnace
6. Mirages (Version 2)
昔のアンビエント作品はテープのカットアンドペーストによる歪な作品が多かったのですが、シンセの時代になるとなめらかなパッドサウンドを使ったものがアンビエントとして定着するようになっていきます。しかし、この作品は電子音をサンプリングして、あたかもテープのカットアンドペーストをしているような歪な編集を行っています。サンプラーではなく、メロトロンで作っているような感じでもあります。
確かに電子音だけで作ったアンビエント作品では面白くありません。一旦サンプラーに落として、リサンプリングする事で違和感を覚えるくらいのドローンサウンドを作っています。バチバチしているノイズはアナログ盤からサンプリングしてるのかもしれませんが、そういう事を演出しているのかもしれません。普通に作ってしまったら退屈なアンビエントになるところを、一手間も、二手間もかける事で、つい聴きってしまうアンビエント作品に仕上げています。
Diaphanous (Edit)