2007年の作品です。アンビエントな作品、コラボレートと続き、これもアンビエントな作品になっています。もう
音楽を作っているというよりは、空間を切り取ってちょっとした加工を加えるような現代
音楽的な作品が続いています。音階も気にしなくていいし、ただ音の塊を鳴らしているような作風になってきました。
1. Ottawa, Ontario
2. Arlington, Massachusetts
環境
音楽に近いかもしれません。ただ音が鳴っている。物言わぬ事は哲学的なメッセージを発しているような佇まいでもあります。重厚なコーラスが加わってくると宗教的な印象も生まれてきます。これまでも本をめくっている音だけとか、ボートを漕いでいる音だけとか、いろいろありましたが、これはタイトルからすると道路の音のようでもありますが、そうなっていません。
道という概念を哲学的に、宗教的に表現しているのか、アンビエントに縁遠い人にとっては退屈なだけの作品かもしれません。アンビエントに慣れている人でも、この引き延し方は退屈かもしれません。時間を有効に使いたい現代において、この作風は挑戦的とも言えるでしょう。売れようとか、そういう下世話なことは意味が無いほどに挑戦的です。
Midway
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