2009年のアルバムです。この年は複数の作品をリリースしていますが、どれもアンビエントな内容になっています。今回は5曲もあるので、内容に変化もあり、多少は退屈しないで済むかもしれません。今回の制作の意図は素数と音調の探求となっています。素数の組み合わせによる理論値で組み合わされたサインウエーブとリズムとハーモニーという
音楽的なコンテクストという理論で制作されている、現代
音楽的な解釈に基づいています。
1. Minimal
2. Happy
3. Palindromic
4. Lucky
5. Pythagorean
闇雲に作っているのではなく、それなりに理論付けて制作しているので、それなりに規則的な
音楽とも言えますが、聴いている方はだから何だという解釈しか出来ません。コンセプチュアルな実験電子
音楽かもしれませんが、
音楽って確かに数学的な解釈で成り立つ事が出来ます。しかし、人間が演奏するという過程から考えると、もっとエモーショナルなものだと思います。
周波数など計算の上で生み出した電子音、シンセサイザーの音源を作り出すのに、そういう理論を持っていた方がスマートだと思いますが、適当にいじくりまわして偶然出てくる、自分の感性に合った音との出会いというものの方が魅力的だとも思います。
音楽とは結果ですから、やり方は千差万別で構わないと思いますが、偶発性が説得力を持つような、天からの啓示を受けたような音楽の方が心を動かせると思います。どちらも滅多にあるものではありませんが。
Primes
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