イスラエル出身で南アフリカで活動しているシンガーソングライターYoav Sadanの2008年のファーストアルバムです。アコースティックギターによる弾き語りを中心に全て一人で演奏、プログラミングしています。メジャーレーベルからのリリースですから、それなりに音はしっかりしています。南アフリカからメジャーデビューですから実力も才能も兼ね備えています。
1. Adore Adore
2. Club Thing
3. Live
4. One By One
5. There Is Nobody
6. Wake Up
7. Beautiful Lie
8. Angel And The Animal
9. Sometimes...
10. Yeah, The End
11. Where Is My Mind
曲調はオルタナの哀愁感と、中東の民族
音楽 の哀愁感がいい感じでロックに溶け込んだスタイルを確立しています。パーカッション的な役割として、アコースティックギターのボディーを叩くサウンドを使い、独特の雰囲気を作り出していますが、さすがにメジャーならではのデジタル処理がヒットチャートに耐えうる音に仕上げています。ギターと歌が前面に出てきても物足りなさを感じさせないアレンジは見事です。
既にデビューしたこの時点で自分のスタイルを確立させていて、それでいてメジャーシーン相応しいような演出の仕方も心得ています。これがアメリカのレーベルだったらもっと過渡な演出になっていたかもしれませんが、派手にもならず、地味にもならない、既に完成された音になっています。この辺のセンスは持って生まれたものでしょうし、世に出るべくして出てきた逸材だと思います。
Adore Adore
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