2015年のアルバムで現在までの最新作になります。前作よりもポップな曲調で歌い方もソウルフルな歌い方になっています。ファルセットではないハイトーンな歌声でリズム&ブルースな曲調ですが、アレンジ構成は80年代的であります。それでも今回は明らかに80年代の音ではありません。90年代っぽい、90年代初頭の80年代を引きずっている感じのソウルミュージックになっています。
1. 1999
2. These Arms
3. Never Far Away
4. Darling
5. Mercy
6. Midnight Swim
7. Stranger
8. Temptation
9. Lazarus
10. Too Late
クラシカルな雰囲気は無くなりましたが、ハープなどのアコースティック楽器を演奏しているのでなごりはあります。楽器構成がソウルミュージックではないので、ブルーアイドソウル、シンセポップなソウルミュージックになっています。ポストパンクは白人によるソウルミュージック解禁なポップスが主流でしたので、80年代リバイバルとしては正統な継承と言えます。
これでビートを強調すれば90年代のグラウンドビートになりますが、そうしないのが彼の特徴とも言えます。アレンジ構成はあくまでもシンフォニックな概念を持っているのです。ですからブラックミュージックな雰囲気を出したくても成り立たない。それが彼のスタイルであります。それは80年代にはなかったものであり、レトロな感じがしないのはその為です。しかし新しい感じもしない。不思議な感じです。
Full Album