ドイツのアーティストChristian Przygoddaの一人プロジェクトとして始まったHausmeisterの2000年のファーストアルバムです。内容はエレクトロニカで、ドイツらしい職人技が光る作品になっています。パーカッシブな電子音を使う事が多く、複雑なミニマルのような構成になっています。
1. Pumer
2. Ket
3. Volga
4. Enger
5. Kenter
6. Heping
7. Nitten
8. Rader
9. Buder
10. Betten
11. Hundi
12. Tarna
13. Nixen
14. Pferden
曲自体はポップで分かり易いフレーズの反復、サンプリングによるアコースティック楽器も登場しますが、まだフォークトロニカという概念はありませんので、あくまでも効果的な使い方に止まっています。パーカッシヴな音源ですから明るめのサウンドで、淡々としたミニマルを表現しているので、当時のエレクトロニカとしては異色な感じがあります。
ほぼインストですが、スキャットを入れるなどテクノらしからぬアイデアを持っています。既にフォークトロニカに突入する準備が整っているとも言えますが、当時はまだ異色なアーティストというイメージだったと思います。今聴いても音色の選び方が個性的です。時代が変わりつつある事はこうした知名度の低いインディーズから感じ取る事が出来るものです。
Full Album