2001年のアルバムです。メンバーにLumpiが加わりデュオになりました。そこでサウンドにも変化が現れています。フォークトロニカな生演奏の部分が多くなっています。サイケなサウンドでのオープニングを聴くと別のアーティストじゃないかとさえ思ってしまいますが、そこが単なるシンセポップじゃないという宣言になっています。
1. Leet
2. Muner
3. Riger
4. Tifft
5. Unser
6. Wanter
7. Tobing
8. Nugita
9. Jeaning
10. Stinner
生演奏も入っているのでミニマル感が薄れていますがシンセポップな部分は健在です。まだフォークトロニカという概念は生まれていませんが、それにつながるような作品はいくつか登場し始めた頃です。それまでドラムンベースやブレイクビーツを作っていたアーティスト達が申し合わせたようにアコースティック楽器、もしくはその音源を使うようになってきたのです。
過激なドリルンベースのその先に地味になってしまった感はありました。もう時代が終わったのだと思いました。しかし、それがフォークトロニカの始まりだったのです。確かに過激さ無くなりましたが、デジタルサウンドとアコースティック楽器の融合という、新しい可能性が生まれたのです。普通の曲にデジタルサウンドを入れるのは当たり前になっていましたが、エレクトロニカにフォーク感覚を取り入れるという、固い頭では発想出来ない事を定着させるようになってきました。それまでの焼き直ししか出来ない何でもありの時代になってしまった時期でもあり、何でも出来るという可能性を秘めたフォークトロニカは大きな起爆剤となりました。
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