2015年の作品です。ドキュメンタリー映画のサウンドトラックとして制作されているので、これまでのようなフォーク調な歌ものとは違っています。アンビエントでデジタル処理されたモダンクラシカルな内容になっています。歌はなく、声を楽器のように使ったコーラスはありますが、ほぼピアノやストリングスを用いた現代
音楽のようになっています。
1. Metsä ja meri
2. Genesis
3. Koti
4. Luotsilaiva
5. Kuun mustelmat
6. Maininki
7. Jäämies
8. Hyönteispöly
9. Kiikarit
10. Kuoleman laiva
11. Pianosatu
12. Haihtuminen
民族
音楽的な響きもありますが、デジタル処理された残響音を駆使した音響派な作品になっています。フィールドレコーディングなどサンプラーも使ったドローンサウンド、あくまでもサウンドトラックという趣旨に沿った作りになっています。初めての試みだと思いますが、昔のような実験性はありません。あくまでも計算された、コントロールされたサウンドエフェクトであります。
空気の冷たい感じは東ヨーロッパの映画みたいな雰囲気を感じますし、この分野でもその才能を発揮しています。映画の場面を想定しているというテーマを持っていますから、行き当たりばったりでは無く、一つ一つの音に説得力があります。新たな経歴を手に入れてさらなる進化をしていくと期待が持てます。
Koti