2009年のアルバムです。プログレッシヴで壮大なスケール感は抑えて、エレクトロニカ、サンプラーの頻度を上げてきました。アブストラクトで自然の雄大さでは無い表現。それでも虫の音にこだわる。ノイズと虫の音が放つ信号。音響派とも言えるかもしれませんが、世界の中でも独特な雰囲気を構築しています。
1. Urban Nature
2. Will
3. Hikari Sasu Michi E
4. Flower Shop
5. Tomorrow Land
6. Re: Bug Beats
7. Auto Tech
8. Last Song
9. Melodion
生演奏の部分は少なめで、打ち込みの妙を繰り広げ、それでも情緒的な流れを作り出しています。都会的で洗練された感じも残していますが、デジタルに加工された繕いは隠しもせず、ミニマルの機械的な反復にかすかなヒューマニズムを添えています。ネオクラシックというより現代
音楽のテーゼを持っています。
フォークトロニカと呼ぶにはどこか違う毛並みの
音楽だと思います。音源ソフトも充実して、フィールドレコーディングも駆使して、それでもブレイクビーツの感性は取り払う事もなく、いろんな要素が混ざり合って、流行にはこだわらずに音を並べる事で独自のスタイルを繰り広げています。
Urban Nature