2015年の作品で、フラワーアーティスト篠崎恵美の花を写真家の新田君彦が撮影した映像に
音楽をつけるという、三人のアーティストのコラボレート作品になっています。写真のPhotobook、映像のDVD、
音楽のCDがパッケージされています。DVDでは映像と
音楽が楽しめるので、DVDを見るのがおすすめですが、誰かのために花を集めるというコンセプトで統一されています。
1. Purple
2. New World
3. Waves of Light
4. Gene
5. For
6. Upstairs
7. Fallen
8. Her
9. Then
音楽はピアノを中心としたチェンバーミュージックですが、デジタルミュージックやフィールドレコーディング、サンプリングされた音源で構成された現代
音楽なども登場してきます。優雅だけではない花の躍動感も表現しています。曲は短めで容量としてはミニアルバムですが、これまでのスタイル全て吐き出しながらも新しい手法に取り組むという点では、彼にとって重要な作品になっていると思います。
映画のサウンドトラックも映像という他者の才能とのコラボレーションのようなものですが、ここでも三つの才能がぶつかり合って生まれた作品だと思います。ミュージシャンじゃない人から触発されて
音楽を生み出すという試みは、演奏しているもの同士でジャムセッションするよりも段階を踏んでいるので、より奥深くな感性を呼び起こす作業となり、面白いものが生まれる可能性を秘めています。
Live at Lutheran Church