サンプラーがポップス界で初お目見えしたのは、ピーターガブリエルのサードアルバムでしょうか。アフリカのネイティブな音源をサンプリングし、ゲートドラムも初お目見えでした。本当にカルチャーショックを受けたアルバムでした。その後は、トレバーホーンプロデュースのセックスピストルズのマネージャーだった、マルコムマクラレーンのアルバムでオーケストラヒットがフューチャーされました。トレバーホーンはZTTレーベルより、サンプラーを全面に押し出した、アートオブノイズ、プロパガンダ、フランキーゴーズトゥハリウッドをヒットさせていきます。最初のサンプラーはフェアーライトといって、かなり高価なものでした。その前に、シンクラビアというモンスターマシーンがありますが、これは曲ごとサンプリング出来るような代物で、MTRと言ってもいいかもしれません。
トレバーホーンは、イエスのロンリーハートでもオーケストラヒットをがんがん使ってきます。今やったら、かなりひんしゅくものですが、当時はかっこ良かったのです。他に、YOMや、儲けてるアーティストはサンプラーを使い始めます。フェアライトの他には、イミュレイター、エンソニック、ミラージュなどがありましたが、やはり高価でした。しかし、90年代になって、日本のアカイから、一般人でも買えるようなサンプラーが出てきます。私もアカイのS3200XLを持っておりました。おかげで、90年代は、かなり面白い音が出てきます。大御所より一般の人の方が面白い使い方をするのです。サンプリングした音で、シーケンスする事も出来ましたから、パソコンがなくても曲が作れたのです。
最近はパソコンの性能も良くなり、ソフトサンプラーがよく使われます。私もLogicの専用サンプラーEXSを使っております。専用だけあって、動作が軽いです。生ドラムのように聞こえるサウンドもサンプラーの音です。最近の音源は本当に良くなりました。自分で音源を作る事も出来ます。楽器ではない音にも音階をつけられますから、非現実的な音も作れます。こお言う環境が、バンドを必要としなくなっております。音楽はスタジオだけで作られるんじゃないんだ。君のベッドの横でも作れるんだ。ハウス、ハウス、ワン、ワン、ワン。
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