日本のデュオFonicaの2002年の唯一のアルバムです。MinamoというバンドやFourColor、FilFlaというソロユニットで活躍している杉本佳一とフランスのデザイナーのCHEASONと組んだデュオで、唯一の作品になっています。サンプラーを駆使したフォークトロニカになっています。
1. Soar
2. Twang
3. Whirr
4. Perch
5. Fluid
6. Coda
7. Rusl
8. Skim
9. Zephyr
10. Perch (Mitchell Akiyama Remix)
11. Rusl (Sogar Remix)
サンプリングを組み合わせたアンビエントなサウンドですが、アコースティック楽器などの素材も使っていて、まだ確立されていないフォークトロニカが熟成されたようなサウンドを既に作り上げています。アブストラクトな作風なのでしょうが、
音楽的な情緒性を持った流れがあり、もはやこれはフォークトロニカと呼ぶしか無いと思います。
アンビエントな響きを出すためにはパッドサウンドによるドローンサウンドが必要ですが、それをサンプリング音源で代用しているに過ぎないのですが、そうする事によって独特の雰囲気が生まれています。サンプリング音源もループさせていますからミニマルな流れもあり、アンビエントだとひとくくりに出来ないスタイルになっています。これいビートが加わればフォークトロニカですが、後にフォークトロニカも多様化していき、これに近いサウンドになりますから、かなり先を行った作品になっていると思います。
Twang