2004年のアルバムです。エレクトロニカとは違う感覚でサンプリング、アブストラクトな作風で、ブライクビーツとは違ったアプローチ。断片的な映像を見せられているかのような、マインドトリップした錯覚に陥ります。無造作に並べられたかのごときサンプリング素材ですが、ちゃんと流れを持った配置になっていることが分かります。
1. Gololed
2. Polojite
3. Gdetto
4. Babushka Dnya
5. Onita
6. Koldun
7. Tekto
8. Starik Hotabitch
Alexey Devyaninのソロプロジェクトになり、より複雑になりながらも
音楽的なフォーマットであろうとしています。非楽器な音源、音程を持った音源の組み合わせは、既存の
音楽の概念を崩壊させるほど破壊的でもありますが、そこを無理やり既存の概念の枠組みにはめ込んで再構築する事で作品としての意味を見つけています。
非楽器ですからスケールなどの調性の無い
音楽ではありますが、規則的にループさせる事で理論的な事をやっているかのような錯覚を与えます。現代
音楽の常套手段ですが、昔の現代
音楽と違うのは、サンプラーやHDDレコーディングという環境によって、もっと任意な表現を可能にしている事です。つまり、真似事での現代
音楽ではなくて、時代に求められている現代音楽を構築しています。
Fields 2015
9 Logoled
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