2013年のアルバムです。当初これも自主制作していましたが、マレーシアのレーベルMü-Nestからリリースされる事になりました。内容は更にドラマティックになっていて、サンプラーによるアコースティック楽器の使い方も巧妙になっています。ブレイクビーツからグランドビートになった感じがします。
1. Lucid Dreams
2. 11:25pm
3. Midnight Call
4. Reforming
5. Weekendary
6. The Books
7. Ideal
8. Wasteland
9. Journey
10. The Space Elevator
グラウンドビートはリズムを重視していたので、うわものはそんなに多くありませんでしたが、彼の場合は、グラウンドビートにジャズ、ソウル系のアレンジをたっぷり加えています。隙間を埋めようと何でもつぎ込んでいく日本的なアレンジですが、度を過ぎなければ日本ならではの武器になります。これもセンスの問題となります。
今回はどの曲もドラマティックな演出をしているので、楽器の種類が増えても盛り上がりに必要な要素となっており、単なる完璧主義の日本っぽいものとは違うものになっています。情緒的ですが、リズムはかなり売れ線になるように配慮されています。そこは自主制作だった弱みなのかもしれませんが、演出としては間違いでは無いので作品としては問題ありません。もう少し冒険もあった方がいい感じですが、今後に期待したいと思います。
Lucid Dreams