2011年のアルバムです。自主制作で200枚限定でリリースされていました。1曲のみの完全なアンビエント作品になっています。最近ではアンビエントも多様化しており、ここまで純粋にアンビエントな内容になっているものは珍しいと思います。それ故に自主制作になっているのでしょう。
1. Maybe I Told A Small Lie
Tape Loop Orchestraという名義ですが、本当に昔みたいにテープによるループ作業をしているのでしょうか、だとしたらフリッパートロニクスのような2台のテープデッキをループさせないと、こんなドローンサウンドは作れないと思います。そういうアナクロな作業をするのであれば、あえて現在、このような作品を作る意味はあると思います。
しかし、同じ結果をサンプラーで代行する事が出来ます。サンプラーで作っているとしてもおかしくはありません。違いがあるとすれば質感です。テープは回転しますから、ワウフラッターによる周波数変化が起こります。意図的にその効果を出す為にテープデッキを使っているとすればマッドサイエンティスト並みの変態であります。音源はほぼモノであり、ステレオに広がっているのはホワイトノイズです。左右に振り分けられた音源も登場しますが、元はモノラルな音源のようです。ここまでアナログな質感にこだわっているというのも珍しいと思います。
Full Album
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