2016年のアルバムで現在までの最新作になります。9年ぶりのアルバムでゲストミュージシャンも多く、バンドっぽい演奏もありますが、再びソロプロジェクトのようになっています。サウンドもエレクトロニカが強めで歌い方がプリンスみたいになっています。つまりソウル、ファンク色が強くなっているのです。
1. For Good
2. Kid Kuma
3. Cory
4. Jim
5. Sister Still
6. Trying
7. Made To Follow
8. Father Popcorn
サウンドの変化は、やっとサンプラーなど一般的な環境を整えてきた事が大きいと思います。これまでのように遊び感覚で最新機器を使ったらこうなったという趣だと思います。そして曲のの作り方も大きく変わっています。もうフォークもロックもありません。80年代っぽいシンセファンクになっていて、歌い方もそれにふさわしい感じになっています。
ただ、普通にシンセポップに終わっておらず、クラシック
音楽のような広がりを持ったアレンジがあったりと、単なるエレクトロニカには終わっていません。この部分が一番大きいと思います。やはりこの人は流行り物には全く関心が無いようで、それっぽい事はやっていますが、初歩的な事を平気でやっていたり、本格的な事もやっていたり、ターンテーブルもまだ使っていたり、もう御構い無しです。それでいてこの完成度は見事なものです。ネオクラシカルシンセファンク。まったく意表をピンポイントでついてきました。
For Good