2013年のアルバムで現在までの最新作になります。前作から10年ぶりの作品で、自主制作でリリースされています。よっぽど苦労してきているようです。10年経っても作風を変えていませんから、よっぽど頑固な人達のようです。多少音源的に豪華にはなっていますが、けだるいサイケポップな世界観は変わりません。
1. Tomorrows
2. Untitled 2012
3. Static Temple Lush
4. Woodsum Lake
5. Artillery
6. Devotions
7. Utility
8. Astral Telephone
シンセサウンドやサンプリングの素材も本格的になってはいますが、デジタル感がまったく感じられません。生演奏、マイク録りしているのでしょう。電子音もテクノと言うより、スペースロック的な宇宙感を出す為の道具に過ぎません。エレクトロニカをやる気は全くありません。あくまでもサイケワールドなのです。
ソフトロック的な立場を残しつつ、前作よりもエフェクティヴな演出が施されるようになっています。機材も最新の物を入手しているようです。それでもこの60年代後半から70年代初頭の感じのサウンドを作り上げています。4トラックとか、8トラックで作り上げている感じのローファイ感があります。サージェントペッパーでさえ4トラックでレコーディングされていますから、あの頃の雰囲気を出すなら4トラックレコーダーは最適です。しかし、この音の分離、二人で生演奏であると言う事を考慮すると4トラックは考えにくい、しかし、シーケンスというトラックが存在していれば4トラックでも賄える。そんな事情を考えながら聴いても楽しいと思います。
Devotions