2004年のアルバムです。アコースティックギターをフューチャーしてフォークトロニカに仕上げています。フォークトロンビかのフォークの部分はエストニアのフォークソングをベースにしており、そこにフューチャリスティックなブレイクビーツ、ドラムンベースなアレンジを施しています。アコースティックギターは生演奏しているものを編集しており、音源の面での不足分を解消させています。
1. Veel Viivuks
2. Füüsikapood
3. Valge Klaar
4. Paabu Põ
5. Bellamor
6. Must Orav
7. Kurikad
8. Kui Väljas On
9. Sinupoole
10. Lilled Ja Liblikad
11. Vurr
12. Girikad
13. Lih
14. Kõdie
15. Viitkoori Kupong
16. Tallinn Negatiivis
前作ではネイキッドなフュージョン系の音源を平気で使っていたので、趣旨は伝わりやすかったのですが、個性の面での主張が弱かったと思います。そこにアコーステイック楽器を全面に出す事により、選ばれる電子音の音源もそれを際立たせる為の工夫が成されていて、伝統的なエストニア
音楽と近未来的なエレクトロニクスとの相反する性質を見事に融合させています。
ギターの腕前は相当なもので、高速ブレイクビーツに負けていません。何故最初からギターを全面に出さなかったのか、そこが最近の若者っぽいところでもありますが、普通にバンドを組むよりすごい演奏をバックに演奏出来るのですから、ギターの腕もなるというものです。民族
音楽的なフォークソングとジャズ、フュージョン、エレクトロニカの融合は、ブラジリアンフューチャリスト的な雰囲気もありながら、それとは違うイントネーションが個性となっています。
Veel Viivuks