オーストラリアのミュージシャンAndreas Bergerの一人プロジェクトGlimの2003年のファーストアルバムです。タイトル通りフィールドレコーディングした素材を使った内容になっていますが、それだけでは無く、電子音なども合わせて一つの作品を作っていくやり方で、アンビエントに近いエレクトロニカになっています。アコースティックギターも入れたり、フォークトロニカっぽさも出しています。
1. Naab
2. Drive-In
3. Nachtflug
4. Pinup
5. Naab_03
6. Gone
7. Puszta
8. Somewhere
9. Kajal
フィールドレコーディングもそのまま使うんじゃなくて、加工してトリムしてカットアップさせてコラージュさせたり、曲の一部として使っているので、アブストラクトな雰囲気も持っています。アンビエントとして聴けるほど癒し系でも無く、カットアップしていくざらつきなど、不自然さも曲の特徴として利用しています。電子音も多様しているので、ちゃんと曲として成立しています。
電子音だけでは物足りなくなりますから、フィールドレコーィング素材の不自然な使い方が与える違和感がとんがった印象を感じさせます。環境
音楽のような空間に溶け込む
音楽を作ろうなんて微塵も思っていない様が潔くも心地よく感じます。アヴァンギャルドになる一歩手前で抑えているのも好印象です。曲として楽しめる範囲でのカットアップミュージックです。
Drive-In
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