スウェーデンの男性デュオThe Embassyの2002年のファーストアルバムです。メンバーはFredrik LindsonとTorbjörn Håkanssonの二人で、曲調はネオアコでシンセポップなアレンジ、特に80年代っぽいシンセポップになっていて、メロディーはネオアコ、ブリットポップで、英語で歌っていますので、かなりの80年代ポップスへのオマージュとなっています。
1. Boxcar
2. It Never Entered My Mind
3. The Great Indoors People
4. Just A Dream Away
5. Sincerely Yours
6. The Pointer
7. Beggin'
8. La Haine
9. Hurt
10. Call It What You Want
二人組みのネオアコとなると日本のフリッパーズギターを連想してしまいますが、フリッパーズがサイケな作品を作っていた頃に近く、それをハウスでは無く、シンセポップでやっているという事になります。曲もセンスもいいのですが、それならシンセポップな感じが邪魔に感じる部分も多々あります。せっかくいい感じになっているのに、シンセポップのハネ無い感じとネオアコのハネた感じがうまくからんでいません。
シンセポップのレトロな感じは捨てた方が賢明だと思うのですが、それだと特徴も無くなってしまうのかとも思えますし、難しいところです。ネオアコのハネた感じを活かしきるアレンジに仕上げればきっとうまくいくと思うのですが、それだとレトロ感が無くなってしまうし、難しい課題に挑戦していると思います。80年代ポップスのダサい感じも出したがるところがありますが、それだとせっかくのセンスの良いアレンジが台無しになってしまいます。このダサさを売りにするのか、センスの良さを売りにするのかで今後の展開が変わってきます。
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