2008年のアルバムで、ニューヨークの前衛ギタリストAlan Lichtとのコラボレート作品になっています。Aki Ondaはフィールドレコーディングのカットアップコラージュを繰り広げ、それに負けないくらいのギターノイズを繰り広げるAlan Lichtの演奏。ほぼ同質の音のぶつかり合いになっています。
1. Tick Tock
2. Ship Shape
3. Tiptoe
4. Chitchat
5. Be Bop
ギターもフレーズサンプリングのループによるミニマルな組み合わせを使い、フィールドレコーディング素材との区別がつかないほどの役割を果たし、生演奏しているトラックもノイズ系の音を発しています。弦を擦る音のループ、プラグの抜き差しによるノイズなど、ここでも無調な
音楽となっていますが、割と音程的には調和のとれている素材を組み合わせているようにも感じます。
ニューヨーク系前衛アーティストという事で大体想像はつくと思いますが、それにフィールドレコーディングが重なっている事により、より非
音楽的な演出がなされています。しかし、ミニマルによるリフレインが
音楽的な印象を植えつけていきます。ギターが楽器である以上音程も明確になりますし、割と調和のとれた組み立てになっていると思います。
Tick Tock