2015年の作品です。今回恩田晃は映像のみ、写真プロジェクトとしてのLost City、写真作品を視覚的なスコアとしてスライド投影したものに二人のギタリストLoren ConnorsとAlan Licht 演奏を加えていくという、ビジュアルとサウンドのコラボレーションになっています。
1. Lost City #1
2. Lost City #2
演奏は二つに別れていますが、最初の曲ではLoren ConnorsとAlan Lichtの共演になっていて、最後の曲ではLoren Connorsのソロ演奏になっています。恩田晃は今回テープすら使っていませんが、写真ありきでの演奏なので、写真により二人のギタリストに影響を与えているという意味においては、
音楽にも参加しているようなものです。
前衛アーティストにとっては演奏しないというのもクリエイティヴな作業なのでしょう。即興演奏というのは自由に演奏を展開できますが、ジャムセッションを行う上では共演者とのコールアンドレスポンスが重要になってきます。会話するように演奏するのです。それは写真というビジュアルにより、演奏家に触発を与えるという参加の仕方も可能であるのです。
Lost City